現役SAPコンサルタントのひとりごとブログ

現役SAPコンサルタントのブログ。自分がERPを勉強したときに重要だと思った点をまとめていきます。たまに趣味のこと等も書くかもしれません。

【ちょっと番外編】基本情報技術者の勉強におすすめの参考書

SAPのアプリ側の業務って基本的にそこまで情報系の資格は重視されない傾向にあると思います(SAP認定資格という専門資格があるのでそっち優先して取る人の方が多いため)。

ですが、基本情報技術者あたりまでは取っておくとなんだかんだ標準機能以外のアドオンプログラム等で出てくる用語等の理解に役立つと思うので個人的にはおススメです。

今回は、私が基本情報技術者の試験を受けた際に使用した参考書を紹介したいと思います。

 

基本情報技術者試験対策テキスト 平成29−30年度版 (よくわかるマスター) 

情報系の学部等にいた人はあまり苦労しないかもしれませんが、未経験からIT業界に入った場合、過去問を解く際「何この用語?!!」というのがかなり多く、個人的にはそれらを調べるのにかなり時間がかかりました。

その点この参考書は痒いところに手が届くつくりになっていて、大体の用語は網羅できていると思います。説明も比較的わかりやすい。

ただ、あまりに網羅されすぎていて最初は情報量の多さに混乱する可能性もあるため、1冊目はとっつきやすい中身の別の参考書で勉強してみて、物足りなさを感じてから買ってみるのもアリ。

学習の総まとめに使用するなら圧倒的おススメ。

 

基本情報技術者らくらく突破表計算 改訂4版

 

午後の試験問題で、プログラミング言語もしくは表計算のマクロを選択しなければならないのですが、プログラミングをやっていなかった私は表計算を選ぶしかなく。

こちらの参考書で勉強しました。

例題も付いているので、過去問をやる前に解いてみるとよいと思います。

 

基本情報技術者パーフェクトラーニング過去問題集 平成31年度〈春期〉

過去問の解説を読むのに使用しました。

午後の問題は比較的難易度が高いため、しっかりとした解説が付いたものを選ぶことをお勧めします。

この本は私のようにITの知識がまだまだ浅い人間が解答を理解するのにも、比較的読みやすい解答であったと思います。

 

今回はとりあえず3冊ほど紹介しました。

独学はなかなか大変な面もありますが、取得できると自信に繋がりますよ。

 

 

 

指図ステータス

<よく使う指図ステータス>

  • REL    →リリース(発行):指図が発行された状態。
  • PCNF 部分的確認:一部の作業が完了(作業完了確認が未完了)
  • CNF 確認済み:一部の作業が完了(作業完了確認が未完了)
  • PDLV  部分納品:指図入庫が計画数量に満たない
  • DLV 納品済:指図入庫が計画数量を満たしている
  • TECO技術的完了:指図が完了していないけど、無理やり完了させる
  • DLFL→削除フラグ:削除フラグが立った状態

 

技術的完了した場合、指図入庫・指図出庫・作業完了確認が完了した扱いになる。

技術的完了とする背景には以下のようなものがある。

 

例えば原材料10gで1個の製品になる設定のBOMを参照して指図が走ったとする。

でも実際は100g指図出庫しても10個製品が必ずできるとは限らず9個しかできないかもしれない。

もしくは99gで10個できてしまうかもしれない。

このような時、正確な数値で指図出庫・指図入庫の登録を行うと半端な1gや1個が未入庫・未出庫として指図に残ってしまう。

そして未完了の指図のまま溜まっていく。

永久にクローズしない指図の蓄積は運用上不都合である。そのため、実績値を指図出庫・指図入庫で登録した上で指図をクローズする。

これが技術的完了である。

BOMで登録する構成品目の分量はあくまで目安なので、ジャストになることはまれなのである。お菓子作りの際の粉の計量等を考えてもらうと分かりやすい。

小数点以下の重量は概算でということで妥協するし、零れたりボウルにつくロスがあるはずである。同じことが工場の製造ラインレベルでも当然起こり得る。

 

品目マスタ概要

品目マスタ、勉強してみると分かるんですけどめちゃ重要なマスタですよね。

結構覚える分量が多くて大変なのですが、まずは基礎から。

 

<品目タイプ>

  • カスタマイズで設定(T-cd:OMS2)。
  • 使用可能ビュー、調達タイプ、原価管理区分等を設定
  • 基本的に製品の品目タイプであれば外部調達はせずに内部で製造するため購買ビューは不要(内製と外部調達を兼ねることがSAP標準で可能なので、一応ビューとして作ることは可能)
  • また、製品の場合は製造を行うため作業計画ビューが欲しい(PP系のトランザクションの実行時に必要な情報を設定)
  • 原材料の品目タイプであれば販売することはないので、販売ビューは不要
  • 商品の品目タイプの場合は仕入れた上で販売するので販売ビューと購買ビューが両方必要

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<品目マスタのデータ構造>

  • 品目マスタのデータは階層構造になっている
  • データ内容により、保存される組織レベルが決まっている
  • クライアントレベルのデータ→テーブルMARAに格納
  • プラントレベルのデータ  →テーブルMARCに格納
  • 保管場所レベルのデータ  →テーブルMARDに格納
  • MARCに格納されるデータが入ったビューは上部にプラントが表示される
  • MARDに格納されるデータが入ったビューは上部にプラントと保管場所が表示される
  • クライアントレベルのデータの場合は上部に特に何も表示されない(基本データとか)

仕入先直送

SDで割とよく出てくるフローとして、仕入先直送についてまとめました。

 

仕入先直送とは>

  • 品目を受注したら、自社を経由せず仕入先から受注先へ直接納入すること。
  • 仕入先直送を行う場合は、SAP標準では明細カテゴリでTASを選択
  • 明細カテゴリをTASにして受注登録を行うと、明細の納入日程行タブに購買依頼番号が入っている(自動で登録される)
  • 通常の受注の場合は請求伝票の前伝票は出荷伝票(出荷関連請求)だが、仕入先直送の場合は請求伝票の前伝票は受注伝票(受注関連請求)
  • 後続の請求伝票を出荷関連請求か受注関連請求のどちらにするかは、明細カテゴリのカスタマイズで決まっている(T-cd:VOV7)

仕入先直送のフロー(仮入庫あり)>

受注伝票登録(T-cd:VA01)明細の納入日程行タブに購買依頼の番号が載る

購買発注登録(T-cd:ME21N)購買依頼を元に購買発注作成

仮入庫(T-cd:MIGO)実際には入庫はしないので手続き上の仮入庫

請求書照合(T-cd:MIRO)※請求書照合を行わないと請求伝票登録ができない

請求伝票登録(T-cd:VF01)受注伝票が前伝票となる

 

仕入先直送のフロー(仮入庫なし)>

受注伝票登録(T-cd:VA01)明細の納入日程行タブに購買依頼の番号が載る

購買発注登録(T-cd:ME21N)購買依頼を元に購買発注作成

請求書照合(T-cd:MIRO)※請求書照合を行わないと請求伝票登録ができない

請求伝票登録(T-cd:VF01)受注伝票が前伝票となる

 

 

 

仕入先マスタ:購買組織データの重要項目

仕入先マスタの購買組織データでよく出てくる項目についてまとめました。

 

<入庫基準請求書照合>

  • 入庫なしでは請求書登録ができないようにする機能

  • 設定するかどうかは、仕入先との請求に関する取り決めによる(分納の場合は使用するといちいち入庫後に請求書照合を行わなくて良いので便利)

  • フラグを立てた場合、購買発注を登録する際に初期値としてコピーされる

<ERS(入庫/請求自動決済)>

  • 購買発注と入庫のデータに基づいて自動的に請求伝票が転記される

  • フラグを立てておくと、購買情報や購買発注を登録する際に、初期値としてコピーされる

  • 返品もERSの対象とする場合は、ERS返品にもフラグを立てる

  • ERSを取消したい場合は、その前に登録した入庫を取消する必要がある。
  • 入庫取消後にT-cd:MRRLを実行すれば請求書の取消伝票が作成される。

<自動購買発注>

  • フラグを立てておくと、供給元がすでに割り当てられている購買依頼を、自動的に購買発注に変換してくれる

  • この機能を使用するには、仕入先マスタと品目マスタの両方でフラグを立てておく必要あり

  • 設定しておくと、購買依頼登録後、T-cd:ME59Nを実行することで購買発注に一括変換可能

<取引先機能>

  • 例えば、子会社から仕入れて請求書は親会社が発行する場合、仕入先と請求書発行者を別々に登録することが可能。得意先マスタで受注先と支払人を別にできるのと同じように考えればよい

  • 仕入先と請求先を別にする場合は、事前に請求先の仕入先マスタを登録しておく必要がある

仕入先マスタ

仕入先マスタのデータは

  • 一般データ仕入先コードで一意に決まる)
  • 会社コードデータ仕入先コード+会社コードで一意に決まる)
  • 購買組織データ仕入先コード+購買組織で一意に決まる)

に分かれている(厳密には得意先コードがクライアント依存なのでクライアントも絞り込み条件で)。

 

また、登録時に選択する仕入先勘定グループでは以下を制御している。

 

仕入先勘定グループにより制御されていること>

  • 仕入先コードが外部採番(自由な番号を選択)と内部採番(システム内で自動で選択)のどちらになるか
  • 仕入先コードの番号範囲
  • 入力が必要もしくは可能となる項目

 

また、一度しか取引を行わない仕入先はワンタイム仕入という仕入先勘定グループに複数の仕入先で使用できる共通のマスタを登録しておけばOK。

購買発注登録のときに、マスタに足りない情報をその都度追加入力(仕入先の住所の登録等がその都度必要)

 

 

品目マスタの項目:SD

<明細カテゴリグループ>

  • 受注伝票における品目処理方法を決定
  • 無償明細ならば価格設定を行わない、サービス明細ならば在庫管理を行わない…など
  • 一般的なのはNORM(通常明細)
  • システムは品目の明細カテゴリグループと現在の取引に基づき受注伝票上の明細カテゴリを提案する

<品目階層>

  • 販売管理で品目コードをグループ化するキー
  • 3階層まで設定可能
  • 品目階層:品目コードは、1:n
  • 販売情報システム分析や収益性分析のキーとして使用する

<販売単位>

  • 品目販売上の数量単位(個、グラム、キロなど)
  • 販売組織データ1で設定
  • 販売単位を入力しない場合は、数量単位は基本データの基本数量単位が提案される
  • 品目に在庫や仕掛の伝票がある場合は変更に注意が必要

<販売ステータス>

  • 品目に欠陥があったり、製造中止になったりした場合、その品目をブロックして使えないようにするための項目
  • 開発中の品目に設定することも可能
  • この品目が明細に含まれる受注伝票・出荷伝票・請求伝票の登録の際、警告を出すかエラーとするか選択できる(カスタマイズで設定)

<出荷プラント>

  • 得意先への商品出荷元となるプラント
  • 販売組織データ1で設定
  • 出荷プラントで登録したプラントは、デフォルト値として受注明細に自動的にコピーされる
  • ブランクとした場合は、受注明細を入力するときにその都度マニュアルで出荷プラントの登録が必要